料理に彩りを添える「ビーツ」 管理栄養士が美味しい食べ方をご紹介

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料理に彩りを添える「ビーツ」 管理栄養士が美味しい食べ方をご紹介

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ビーツに含まれる栄養素と健康効果

 
ビーツには、身体にうれしい豊富な栄養素が含まれています。
 
とくに多く含まれる栄養素をご紹介します。
 

カリウム

カリウムは身体を作る細胞の内外の水分バランス調節、筋肉の収縮、神経伝達などに関与し、身体を正常に働かせる重要な役割を担います。
カリウムが不足すると、むくみや痙攣、高血圧、骨粗鬆症などを引き起こす可能性があります。
 

葉酸

葉酸はビタミンB群のひとつです。
細胞の合成に必要な、DNAなどの遺伝情報を持つ「核酸」を作るという重要な働きをします。
血液の主要成分である赤血球の生成にも関わり、不足すると貧血を引き起こします。
 
また、細胞分裂が盛んな胎児の正常な発育に深く関わり、とくに妊娠初期の女性が十分な量の葉酸を摂取することで、胎児が神経管閉鎖障害(しんけいかんへいさしょうがい)になるリスクを減らせることが分かっています。
 
神経管はヒトの身体を作る重要な組織で、神経管閉鎖障害が起こると、最悪の場合には生命を維持することができなくなってしまいます。
葉酸は成人にも必要な栄養素で、血液の健康に関わるため不足すると生活習慣病を引き起こすリスクになります。
 

食物繊維

食物繊維はヒトが消化できない成分で、水溶性と不溶性に分けられそれぞれ働きが異なります。
水溶性食物繊維は腸内細菌のエサとなり、腸内環境を整える、糖の吸収を緩やかにして血糖値の急上昇を抑える、コレステロールの吸収を抑える、といった働きをします。
一方、不溶性食物繊維は、便のかさを増して排便を促す、体内の不要物を吸着して排出する、などの働きをします。
 

ベタシアニン

ベタシアニンは赤紫色の色素成分で、抗酸化作用があります。
細胞がさまざまなストレスを受けて酸化すると、細胞の機能が低下し老化を引き起こします。
その酸化を抑えるのが抗酸化作用です。
例えば、お肌の細胞への紫外線によるストレスを抑えると、シミやシワの予防につながるのです。
 
 
ビーツに多く含まれるこれらの栄養素は、健康にも美容にも欠かせない成分であることがお分かりでしょう。
 
 

ビーツの食べ方

 
ビーツは生でも食べられますが、少しクセがあります。
 
茹でる、蒸す、焼くなどして加熱すると甘みが増して食べやすくなります。
 
ここでは、一番手軽な茹でる下処理方法をご紹介します。
 
1.皮のままよく洗い、たっぷりの水に酢を加えてビーツを入れて茹でる
(皮をむいて茹でると色素成分が流れ出てしまうため、皮のまま調理すること。酢を加えると色素成分が安定し、鮮やかな色味が際立つ)
 
2. 沸騰したら20~40分竹串がスッと刺さるまで茹でる
 
3. 火を止めたらそのまま粗熱をとる
 
4. 皮をむく(つるんと手でむけます)

 
 
なお、料理用にカットする際、調理器具に色素成分が付くと落ちにくいため、ラップや新聞紙を敷くことをおすすめします。
 
 

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