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栄養面から見る中東料理の特徴
中東料理を栄養面から見ると、次のような特徴があります。
豊富な食物繊維
豆や野菜をふんだんに利用する中東料理。
煮込む、すり潰すなどの調理法が多いので、生よりも量を食べられますし、細胞壁が破壊されることで食物繊維も効率的に摂取できます。
日本人に不足しがちな食物繊維は、腸内環境を整えて便秘の予防や改善に働きます。
また、糖や脂肪の吸収を緩やかにしますので、生活習慣病の予防にもつながります。
美味しくて薄味
体内の塩分が多くなると、薄めるために水分を溜め込んでしまいむくみやすくなります。
さらに、その状態が長く続くと高血圧を引き起こします。
中東料理はスパイスやハーブ、酸味を活用して、塩味が少なくても美味しく食べられる料理です。
良質な油
中東料理では、多くの料理にオリーブオイルが使われます。
オリーブオイルに含まれる「オレイン酸」という種類の脂肪酸は、血管の老化をもたらす悪玉コレステロールを減らす一方、血管の掃除役である善玉コレステロールは減らさない、という特徴を持っています。
さらに、若返りビタミンと呼ばれる「ビタミンE」や細胞の老化を抑える「ポリフェノール」など、美容に良いとされる栄養素も豊富に含まれています。
ポリフェノールがたっぷり
前述したポリフェノールは細胞の老化を抑える働きを持つ成分で、植物性食品に多く含まれます。
野菜や果物、豆類はもちろん、スパイスやハーブにも含まれています。
一般的にポリフェノールは熱に強く、油と一緒に摂取すると効率的に吸収される種類も多くあります。
中東料理は食材の組み合わせや調理法の観点からも、豊富なポリフェノールを効率的に摂取することが可能です。
中東料理を手軽に作ってみよう♪
ピタや野菜をペースト状のソースにディップする食べ方がポピュラーな中東料理から、代表的な『フムス』をご紹介します。
日本で手に入る食材で手軽に作れるディップソースですので、ぜひお試しください。
★フムス(2人分)★
<材料(2人分)>
ゆでたひよこ豆 200g、にんにく 1かけ、白練りゴマ 大さじ1、
レモン汁 大さじ1、オリーブオイル 大さじ2、クミンパウダー 小さじ1~、
ひよこ豆のゆで汁 大さじ2~
<作り方>
全ての材料を容器に入れ、フードプロセッサーやブレンダーで豆がペースト状になるまで混ぜます。
滑らかさはゆで汁で調整してください。
※ひよこ豆ではなく皮をむいた焼きナスで代用した「ババガヌーシュ」も有名です。
中東料理が食べられるレストランも増え、スーパーで購入できる材料で調理も可能です。
ヘルシーな中東料理を取り入れて、日々の献立に新しいメニューを加えてみてはいかがでしょうか。
<執筆者プロフィール>
山本 ともよ(やまもと・ともよ)
管理栄養士・サプリメントアドバイザー・食生活アドバイザー。
株式会社 とらうべ 社員。企業で働く人の食と健康指導。糖尿病など疾病をもった人の食生活指導など活動中
<監修者プロフィール>
株式会社 とらうべ
医師・助産師・保健師・看護師・管理栄養士・心理学者・精神保健福祉士など専門家により、医療・健康に関連する情報について、信頼性の確認・検証サービスを提供
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