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乳酸菌の上手な選び方
このように、乳酸菌を「植物性」または「動物性」に分類するのは難しく、一概にどちらがよいとも言えません。
上手に乳酸菌を摂取して健康や美容に役立てるためには、次のポイントに気をつけるとよいでしょう。
(1) 乳酸菌を含むいろいろな種類の食品を摂取する
乳酸菌を利用して作られるおもな発酵食品として、ヨーグルト、チーズ、塩辛、ぬか漬け、キムチ、ピクルス、ザワークラフト、ザーサイ、メンマ、味噌、甘酒、日本酒などが挙げられます。
それぞれに含まれる乳酸菌は多種多様です。
体内で生きる力や働きにも個体差がありますから、まずは色々な食材から摂ることをおすすめします。
(2) 乳酸菌の個性を知って選ぶ
腸内環境を整える、免疫力を高めるといった働きは全ての乳酸菌に共通します。
一方で、体内での生命力や、花粉症への効能、胃の健康保持、アレルギー症状の緩和など、特徴的な効果は乳酸菌によって異なります。
使用している乳酸菌について、ホームページ等で解説している発酵食品メーカーも多いですから、選ぶときの参考にするとよいでしょう。
(3) 2週間は続けて食べる
食生活に乳酸菌を取り入れてみたものの、なかなか効果を実感できない…ということもあるでしょう。
しかし、乳酸菌の効果を感じる期間には個人差があります。
たとえば、腸内環境への働きという点でみると、腸内環境が変化するには2週間ほどかかるとも言われており、乳酸菌の効果を調べる多くの研究では2週間から1ヶ月ほど継続して摂取しています。
また、乳酸菌との相性という点においても個人差が生じます。
ですから、まずは2週間ほど続けてみて、あまり変化が見られなければ違う種の乳酸菌を摂ってみる…という試し方が良いと思います。
身体に良いとされるどのような食品についても言えることですが、たくさん食べれば良い訳ではなく、適度な摂取が健康や美容に効果をもたらします。
ですから、乳酸菌も自分の嗜好や摂取後の体調の変化を観察しつつ、食事のバランスを整える食品の一つとして取り入れていただけたらと思います。
<執筆者プロフィール>
山本 ともよ(やまもと・ともよ)
管理栄養士・サプリメントアドバイザー・食生活アドバイザー。
株式会社 とらうべ 社員。企業で働く人の食と健康指導。糖尿病など疾病をもった人の食生活指導など活動中
<監修者プロフィール>
株式会社 とらうべ
医師・助産師・保健師・看護師・管理栄養士・心理学者・精神保健福祉士など専門家により、医療・健康に関連する情報について、信頼性の確認・検証サービスを提供
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