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行き過ぎたダイエットや 過度な運動と生理 の異常
ちょうど思春期から20代前半くらいまでの女性は、スタイルを気にして過度なダイエットをしてしまう傾向がありますし、部活などで過度なトレーニングする人もいるでしょう。また中学、高校、大学や就職など、環境が目まぐるしく変化する時期でもあります。
これらがすべていけないというではありませんが、生理が止まってしまうほどのダイエットやトレーニング、ストレスのある生活は見直す必要があるといえるでしょう。
過度な運動と生理 :人生の大事な時期であることを忘れずに
まず、この頃の女性は本来、最大の骨量を形成する時期、つまり、しっかりとした骨を作り上げる時期でもあります。女性ホルモンには骨量を増やす働きもあるため、この時期に女性ホルモンが十分に働かないと、骨が弱くなるのです。
例えば、10代の女性アスリートは過酷な減量を要求されることもあり、その影響で生理が止まる人も少なくありません。これは身体の成長にとっては好ましくない状態です。生理が止まることは女性ホルモンの分泌が十分ではない状態が続くことを意味し、骨が弱くなって疲労骨折を起こすことが増えます。
さらに、「無排卵」の状態が長く続くと、将来的に妊娠が難しくなる(=不妊傾向になる)場合もあります。この頃の生理は、女性の一生を考えても非常に重要なものです。「無月経」や「無排卵」の可能性がある場合は、婦人科を受診して詳しい検査を受けましょう。
状態によってはホルモン剤による治療が必要なこともあります。決して、ダイエットやアスリートであることを理由に、受診を後回しにしてはいけません。
<執筆・監修者プロフィール>
株式会社 とらうべ
医師・助産師・保健師・看護師・管理栄養士・心理学者・精神保健福祉士など専門家により、医療・健康に関連する情報について、信頼性の確認・検証サービスを提供
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