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月経困難症やPMS :PMS(月経前症候群)の症状と対処法
生理前から起こり、生理後に弱くなる、もしくは消失する体や心の不調のことです。
自分の生理周期を把握して、いつ頃から不調がみられるかの予測がつけば、日常生活を見直すことで軽減できるかもしれません。しかし、生理前には必ず症状が出る、自分でコントロールするのが難しい場合には、適切な対応が必要となる場合があります。
まずは、チェックしてみましょう。
□過去3回の月経周期に連続して、月経前5日間に下記のうち1つ以上の症状があった
□月経開始から4日以内に症状がなくなり、13日目まで症状が再発しない
□その症状は、お薬やアルコールによるものではない
□日常生活を送る上で、明らかな障害がある
【身体的症状】
□乳房が張る
□頭痛がある
□手足がむくむ
□お腹が張る
【精神的症状】
□抑うつ感がある
□些細なことで怒りが爆発する
□イライラする
□不安感がある
□混乱することがある
□外へ出たくない、何もしたくないと感じる
※産婦人科診療ガイドライン 婦人科外来診療編2014 P225表1「月経前症候群診断規準(米国産婦人科学会)より引用
いかがですか?上記の□に当てはまる場合は、婦人科を受診し、医師に相談することをおすすめします。
【対処法】
PMSは、普段から疲れをためない、身体を冷やさない、バランスの良い食事をとる、適度な運動習慣を身に付けることで改善することもあります。
また症状がみられそうな日には大事な会議やデートなどの予定を入れず、家でリラックスするために早め目に帰宅するようなスケジュールを組んでおくと、無駄なトラブルを避けることもできます。
いずれにしても、PMSを軽減する方法や上手な付き合い方をアドバイスしてもらうために、婦人科を受診してみてはいかがでしょうか。必要に応じてお薬が処方されることもあります。
月経困難症やPMS :PMDD(月経前不快気分障害)とは
また、精神症状が主体で強く出る場合をとくに、PMDD(月経前不快気分障害)といいます。
専門医(婦人科、場合によっては心療内科)による治療が必要となります。治療はカウンセリング・生活指導および薬物療法です。
強い不安感や憂うつ感がある場合は、抗うつ薬や抗不安薬を使用することもあります。生活指導としては、PMDDや自身の病状を自覚する「認知療法」のほか、生活習慣改善に向けた指導(規則正しい生活と睡眠・運動習慣、タバコやコーヒーの制限)が行われます。
※EP配合剤とは:卵胞ホルモン(エストロゲン)の成分と、黄体ホルモン(プロゲステロン)の成分を配合したもの。避妊を目的として処方される低用量ピルも含まれる。
<執筆・監修者プロフィール>
株式会社 とらうべ
医師・助産師・保健師・看護師・管理栄養士・心理学者・精神保健福祉士など専門家により、医療・健康に関連する情報について、信頼性の確認・検証サービスを提供
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