妊娠にも影響がある? 貧血の種類とケア方法 は?

Mocosuku(もこすく)
  • 妊娠にも影響がある? 貧血の種類とケア方法 は?

  • Mocosuku(もこすく)
医療資格者や専門家だけの記事を配信

妊娠にも影響がある? 貧血の種類とケア方法 は?

公開日時

 
執筆:株式会社 とらうべ
監修:太田 郁子(医学博士)
 
 
顔が青白い、動悸・息切れがする、だるい・疲れやすい、頭痛、めまい、立ちくらみがある、まぶたの裏側・唇・爪などの赤味が減る、爪がスプーン状に反りかえる、枝毛や抜け毛が増える、口角にひび割れができる、脱毛、などが貧血の症状です。
 
貧血にはいくつか種類があり、女性の場合、生理(月経)時の経血量が多い過多月経もみのがせません。
 

※貧血について全般的な情報については
貧血 について知りたい!!  症状、原因、対処法、応急処置、予防から貧血に効く食べ物までもあります

 

 

 貧血の種類とケア方法 :よくある貧血の種類を知ろう

 

【鉄欠乏性貧血】

純粋に鉄不足で起こる鉄欠乏性貧血は、貧血の20%以下と意外に少ないものです。
 
また、現代の食生活で鉄不足がおこることはめったにありませんので、慢性胃炎・胃潰瘍など鉄の吸収障害が背景にあることがあります。鉄剤を服用するだけでなく、消化器科に相談しておきましょう。
 
 

【出血性貧血】

慢性的な出血があると、検査結果は一見、鉄欠乏性の貧血の結果になります。これは常に血液が失われているため、血液の材料である鉄が足りなくなるので、鉄欠乏性と判断されてしまうのです。
 
実は女性の貧血の約80%はこの慢性的な出血が原因で、このうち60%が生理によるもの(過多月経)、20%が消化管出血によるもの(痔、胃潰瘍、慢性胃炎、大腸癌)と言われています。
 
原因として一番多い「過多月経」の原因としては、子宮筋腫、子宮腺筋症、子宮内膜症、子宮体ガン、子宮手術によるもの、原因不明のもの(特発性)があります。
毎月のことなので、生理の経血量が「多すぎる」ことは気がつきにくく、鉄剤を飲んで様子を見がちですが、婦人科に一度相談してみましょう。
 
 

【悪性貧血】

ビタミンB12の欠乏によって引き起こされる自己免疫疾患の貧血です。
 

体内にビタミンB12が不足すると、赤血球の生産量が減少して貧血になります。そのためヘモグロビンをつくる鉄を摂取しても貧血が改善されないという人や、血液検査でヘモグロビンの生産量はあるのに赤血球数が少ないという人は、これが疑われます。

 
 

スポンサーリンク

先週よく読まれた記事

ヨガはどうしてカラダに良いの? 医学的に掘り下げてみよう

執筆:吉村 佑奈(保健師・看護師) 医療監修:株式会社とらうべ 昨今のヨガブームにより、趣味としてヨガを楽しまれている方も多いのではないでしょうか。 「なんとなく健康に良さそう」というイメージの強いヨ...

不眠症ならぬ「過眠症」をご存じですか? 症状や原因とは

執筆:吉村 佑奈(保健師・看護師) 医療監修:株式会社とらうべ あなたは自分の睡眠に満足していますか? 睡眠の悩みと聞くと、多くの方が思い浮かべるのは「不眠症」でしょう。 しかし、「過眠症」で悩んでい...

朝起きたら首が… やっかいな「寝違え」の原因と治し方

執筆:南部 洋子(助産師・看護師・タッチケア公認講師) 医療監修:株式会社とらうべ 「朝起きたら首が痛い・・・寝違えたかも!?」 このような経験、どなたも一度はあるでしょう。 そもそも寝違えはどうして...

冷え対策に、「温活」をはじめよう!

執筆:吉村 佑奈(保健師・看護師) 医療監修:株式会社とらうべ 婚活、妊活、終活など、最近は「〇活」というコトバがよく使われています。 「温活」もそのうちのひとつで、今や書籍やインターネットなどあちこ...

「失神」と「睡眠」の違い どこに注目すればいい?

執筆:南部 洋子(看護師) 監修:坂本 忍(医師、公認スポーツドクター、日本オリンピック委員会強化スタッフ) 「失神」と「睡眠」の違い、見た目ではなにがどう違うのか、わかりませんよね。 例えば、飲み会...

つった! 寝ていたら足がつるのはどうして?対処法は?

執筆:山村 真子(看護師・西東京糖尿病療養指導士) 夜寝ている時、突然足がつってしまい、激痛で目が覚めた! そんな経験をされた方、いらっしゃいませんか? 突然起こる足のつり。どうしてこのようなことが起...

働く人に増えている「適応障害」 原因となる3つのパターン

執筆:山本 恵一(メンタルヘルスライター) 医療監修:株式会社とらうべ 環境にうまくなじめないことから、落ち込んだり、意欲や自信を喪失したり、イライラして怒りっぽくなったり、体調面が悪くなったり、場合...

【生理】新着記事

「手のこわばり」は更年期の症状? 正しい知識で安心な備えを

「手のこわばり」は更年期の症状? 正しい知識で安心な備えを

執筆:南部 洋子(助産師・看護師・タッチケア公認講師) 医療監修:株式会社とらうべ 「指や手がこわばる」という訴えが更年期世代の女性に多いということ、ご存じですか? これは意外と知られていない、更年...

2018/04/02 18:30掲載

生理前・生理中の不調を緩和する、食事面でのポイント

生理前・生理中の不調を緩和する、食事面でのポイント

執筆:南部 洋子(助産師・看護師・タッチケア公認講師) 医療監修:株式会社とらうべ 生理前は調子が悪くなる、生理中は食欲がない…など、生理にまつわる体調の変化は人それぞれです。 いずれにせよ、カラダ...

2018/01/05 18:30掲載

女性ならではのお悩み…? なぜ月経前には甘いものが食べたくなる?

女性ならではのお悩み…? なぜ月経前には甘いものが食べたくなる?

執筆:南部 洋子(助産師・看護師・タッチケア公認講師) 医療監修:株式会社とらうべ 女性のみなさん、月経前になると、無性に甘いものが食べたくなることはありませんか? どうして、このような現象が起こるの...

2017/11/08 18:30掲載

毎月この時期は憂うつ…。それは「PMDD」の可能性も

毎月この時期は憂うつ…。それは「PMDD」の可能性も

執筆:南部 洋子(助産師・看護師・タッチケア公認講師) 医療監修:株式会社とらうべ 月経前になるたびにイライラしたり、落ち込んでしまったりしていませんか? 月経前にこのようないつもと違う精神的な...

2017/02/27 18:30掲載

生理痛はガマンしない… は自然?不自然?

生理痛はガマンしない… は自然?不自然?

執筆:座波 朝香(看護師、助産師) 監修:坂本 忍(医学博士・公認スポーツドクター(日本オリンピック委員会強化スタッフ)・日本医師会認定産業医) 人と比べることが難しい生理(月経)。 生理痛(月経痛...

2017/02/15 18:30掲載

「正常な月経」を知っていますか?

「正常な月経」を知っていますか?

執筆:青井 梨花(助産師、看護師) 監修:坂本 忍(医師・公認スポーツドクター・日本オリンピック委員会強化スタッフ) 月経の量や周期の乱れなどから思わぬ病気がみつかることもあります。 女性特...

2017/01/30 21:30掲載