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貧血の種類とケア方法 :血液中の鉄分が少なくなる鉄欠乏性貧血
鉄欠乏性貧血の診断は、ヘモグロビン値が11.6g/dl 以下の場合にくだされます。
10g/dl 以下の場合は、食事によって鉄を補充するだけでは足りませんので、鉄剤の服用や注射をします。
原因が、鉄の摂取不足や吸収障害であれば一時的に鉄剤をつかうことで改善しますが、鉄剤をやめると貧血がまた進行する場合は消化器や婦人科の病気がありますので、そちらの原因疾患の治療が優先されます。漫然と鉄剤を飲み続けることは、肝臓や消化管の負担にもなりますので、まずは鉄剤で貧血を治しながら、原因をしっかり調べてもらいましょう。
貧血の種類とケア方法 :隠れ貧血や妊娠中の貧血も超注意!
貧血は、赤血球のサイズとヘモグロビンの濃度から診断しますが、ヘモグロビン値は正常なのに隠れ貧血が多くなっています。隠れ貧血は、肝臓や脾臓、骨髄の中にあって、いざというときに使われる貯蔵鉄が不足している状態で、潜在性鉄欠乏症(隠れ貧血)とも呼ばれます。
しかも、疲労や低血圧の症状と似ていることから見過ごされがちです。隠れ貧血かどうかはフェリチンという物質を調べるとわかります。
ヘモグロビンの減少が起きる前に、ぜひ発見したいですね。
また、妊娠中は、何回も貧血かどうかの検査をします。
妊娠すると全体の血液量は増えますが、赤血球はそれほど増えず、赤血球濃度が薄くなってしまいます。鉄欠乏性貧血のままでいると胎児に影響がでます。発育に遅れがでたり未熟児になる可能性もあります。
また、出産時に出血をすると止まらなかったり、微弱陣痛を起こす可能性もあり、産後の回復や母乳の出にまで影響することもあります。
妊娠前から貧血の症状がある女性は特に注意するようにしましょう。
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