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お互いがそれぞれの疾患に影響する可能性が高いといわれている「うつ」と「アルコール依存」。
このシリーズでは、実話をもとに「うつ」と「アルコール依存」を全15回に分けてご紹介します。それらが原因で家庭内に起こるケースも多いDVやモラハラ、共依存といった問題について掘り下げていきます。
アルコールとうつ病 : 自分で会社に電話できない
外食チェーンを展開する企業に勤めるSさん(仮名・31歳)は、開発部から営業部に転属されたストレスから飲酒量が増え、会社を休みがちになってしまいました。Sさんは、お酒をたくさん飲むと、次の日の出勤にさしつかえるということがわかっていながら、毎晩のように泥酔状態になるまで飲酒することをやめられません。
また、会社を休みがちになったSさんの内面では、飲酒の量や欠勤が増えるのにともない、気弱な部分や心配性といった「負の感情」が強まってきていました。そのため、いつしかSさんは会社を休むときも自分で会社に欠勤の連絡をすることができなくなり、妻に会社に電話するように頼むのでした。
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