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うつ病と飲酒癖 : 「自分は精神病ではない」
お酒を飲んでいないときは、家族とも必要最小限しか会話をせず、家の外にもほとんど出ないという状態のSさんでしたが、それでも本人も周囲もSさんがアルコール依存や「うつ」だとは考えていませんでした。
しかし、Sさんが「死にたい」とか「自分は役立たずだからいないほうがいい」などと頻繁に口にするようになったことで、Sさんの妻はようやくSさんの精神状態が普通ではないことに気づきました。
Sさんの妻は、Sさんに専門医を受診することを勧めましたが、Sさんは「自分は精神病ではない」といって精神科や心療内科の受診を拒むのでした。
うつ病と飲酒癖 : 耳鼻咽喉科で薬をもらう
結局、妻から精神科の受診を勧められたSさんが相談したのは、古くからつきあいのある耳鼻咽喉科の医師でした。
Sさんからひととおり最近の精神状態を聞いた医師は、「それはうつ病かもしれん」といって、Sさんに抗うつ薬や睡眠薬など数種類の向精神薬を処方したのですが、これは大きな間違いだったといえるでしょう。
また、Sさんはこのとき医師に対して、自分の飲酒癖についてはいっさい話していませんでした。
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