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うつ病と仕事 : 社会福祉士に出会う

Sさんが新たに案内された窓口には、社会福祉士の資格を持つ相談員がいました。Sさんは、この相談員にも自分の現在の状況と経歴について説明しました。すると、相談員は、しばらくパソコンでいろいろと調べたあと、障がいを持つ人々が暮らすグループホームでの求人をSさんに提示したのでした。仕事の内容は、グループホームでの調理と簡単な介助で、特に資格は必要ないとのことでした。相談員は、このグループホームを運営するのが、Sさんのような「うつ」などの精神疾患で就業が困難な人に対して理解のある法人だということも、Sさんに伝えました。
Sさんは悩みましたが、「無理のない範囲で働ける」という相談員の言葉が決め手となって、この求人の面接を受けることに決めたのでした。

（次回に続く）

 
※本文は実話をもとに脚色を交えて構成しています。実在の人物・団体とはいっさい関係がありません。

 
＜執筆者プロフィール＞
井澤佑治（いざわ・ゆうじ）コラムニスト
舞踏家／ダンサーとしての国内外での活動を経て、健康法・身体技法の研究、高齢者への体操指導、さまざまな障がいや精神疾患を持つ人を対象としたセラピー、発達障害児の療育、LGBTの支援などに携わる。

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