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毒親による毒抜きの方法:本心からの Yes/No を言わない弊害
自分のYes/Noについて、自分自身がわかっていないと、例えばこんなトラブルが起こります。
誰かと一緒に食事に行こうという話になり、和食とイタリアンが候補に挙がりました。あなたは、「私は和食でもイタリアンでもどちらでもいいよ」と答えました。しかし、相手が「じゃあイタリアンにしよう」と決めた途端に、「やっぱり和食のほうがよかった」と言って相手と険悪になってしまった……。
よくある行き違いですね。
Yes/Noどちらでもいい、と相手に決断を委ねること自体は自然なことであり、問題はありません。でも、本当は自分の中にYesかNoが決まっているのに、それに無自覚であったり、適切に伝えられなかったりすると、無用な衝突が起こってしまうのです。
毒親による毒抜きの方法:自分だけでなく相手も大切にする
この、Yes/Noを意識することは、時に面倒な作業かもしれません。しかし、自分が欲しいこと・したいことをきちんと主張すること、そして必要に応じて相手と話し合うことは、良好な対人関係を築くうえでとても重要です。なぜなら、それは、自分だけでなく相手のことも大切にしようという取り組みだからです。
ささやかな選択からでいいので、自分が本当に望んでいることは何か、意識してみてください。
●玉井 仁(たまい・ひとし)
東京メンタルヘルス・カウンセリングセンター カウンセリング部長。臨床心理士、精神保健福祉士、上級プロフェッショナル心理カウンセラー。著書に『著書:わかりやすい認知療法』(翻訳)など
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