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生理予定日の調整 :生理予定日と行事がぶつかることがわかっているとき
海外旅行や結婚式など、人生の一大イベントと生理が重なりそうなとき、生理予定日をずらしたい、と思ったら、まずは産婦人科を受診してください。
生理予定日を変更するには、生理を早める方法と遅らせる方法の2通りがあります。
早める方法は、少なくとも生理予定日の3~4週間前に産婦人科で薬をもらう必要があります。そして生理を早く起こさせるためには、だいたい20日はかかります。
また予期せぬ出来事で生理が遅れて、避けたい日にかぶってしまうということもありますので、確実に生理を移動したいと思ったら、遅らせる方法が安心です。
生理を遅らせる方法はいくつかありますが、ここでは中用量ピルを飲む方法をご紹介します。
通常、生理周期が順調な人は、予定の生理の5日位前から、中用量ピルを毎日1錠ずつ飲みます。できるだけ同じ時刻に服用しましょう。生理を遅らせたい日まで毎日中用量ピルを飲みます。
中用量ピルの服用をやめると、1週間以内に生理が起こります。(低用量ピルを同じように使用すると、ホルモン量が少なくて途中で出血することがあります。)
低用量ピルを服用中の方は、避けたい日が終わるまで、偽薬を飲まず、実薬を飲めば簡単に生理日を移動することができます。ただし、低用量ピルでも遅らせられるのは10日間くらいが限度です。
さらに遅らせると、ピルを服用していても出血が始まってしまうことがあるため注意です。
生理予定日の調整 :ホルモン剤を使うリスクは?
ホルモン剤の中で低用量ピルは漢方に比べても、重大な副作用は少ないお薬です。唯一、血栓症のリスクがありますが、血栓症はいろんな原因でおこるものです。
一般的に低用量ピルによって上がる血栓症のリスクは3倍程度(10万人に5人のところ、10万人に15人)ですから、必要以上に心配する必要はありません。
ピルを飲んでいても、飲んでいなくても血栓症は誰にでも起こりうる病気なので、その症状「頭痛・ふくらはぎの痛みと腫れ、息苦しい、舌がもつれる、視野障害」などは覚えておくと安心だと思います。
血栓症はなかなか診断が難しく、手遅れになると命の危険があるため、見逃すことのないよう注意しておきましょう。
ただ中用量ピルは低用量ピルに比べ、血栓症のリスクが高いことが知られています。中用量ピルを低用量ピルのように長期に継続するのはなるべく避けましょう。
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