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俳優の梅沢富美男さんは大腸検査で、大腸ポリープの切除 を行ったことを明らかにしました(2015年6月2日、フジテレビ「ノンストップ!」)。梅沢さんは、大腸がんで亡くなられた俳優の今井雅之さんとプライベートでも親交が深く、生前の今井さんから大腸検査を強くすすめられていたといいます。今井さんの意を汲んで、梅沢さんは大腸検査を受けました。そして、検査で3つのポリープが見つかり切除に至ったのです(病理検査の結果は良性)。
ところで、大腸検査でポリープを切除したといわれても、そこにどのような意味があるのかピンと来ないという人もいるのではないでしょうか。ポリープ切除は大腸がんの発見や予防にどのように関わるのか、整理しておきましょう。
大腸ポリープの切除 :大腸ポリープが大腸がんになる
なかには初めから悪性という大腸がんもありますが、多くは、初めは小さく、良性だった大腸ポリープが大きくなり、遺伝子が傷つけられて悪性腫瘍(がん)になると考えられます。したがって、良性の内に大腸ポリープを発見し、あらかじめ切除しておくことで、将来的に大腸がんが発生する可能性を低くすることができるのです。
大腸内視鏡検査は、内視鏡を腸内に挿入し、少しずつ引き抜きながら、カメラがとらえた腸内の様子を観察していくというものです。観察するだけでなく、大腸がんが疑われる組織を採取して病理検査を行ったり、ポリープを切除したりすることができます。大腸内視鏡検査が大腸がんの発見を目的とした検査であると同時に、予防にも貢献するのはそのためです。
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