(※記事中の語句のリンクは、その語句について詳しく解説したMocosuku姉妹サイトが開きます)
「正しい」別れ方とは何か?
男性は、女性と一緒にいることでどれだけ自分の生産性が脅かされているのか、誠実にお伝えするほうがよいでしょう。
女性はそこを無視してでも、関係の永続を願い続けることもあるのですから。
一緒にいることで、自分自身がそれだけダメになりそうなのか、何を失いそうなのか、そしてそのことがどれだけ恐ろしいことなのか、正直に女性に打ち明けましょう。
ここで決して怒ってはいけません。
生産性を阻害するものは敵に見えてしまうので怒りたくもなりますが、ますます生産性を守ろうとしているだけに見えて、蔑ろにされていると感じて意固地になってしまいます。
「君を大事にしたい、でも自分が自分でなくなって、君を大事にする力も失ってしまいそう…」と打ち明けましょう。
自分の不甲斐なさを嘆いてご一緒に泣きましょう。
自分がもっと立派だったら、またはもっと立派になれたら、一緒に入られたかも…という理想を語るのもいいかもしれません。
お別れの時くらい、女性と一緒に泣くのもいいかもしれませんよ。
なお、男性が女性に頼っている場合、子どもの親権がからむ場合などでは男女が逆になることもあります。
いずれにしても、お別れの痛みをともに分かち合うこと、そのために話し合うことが大切です。
それぞれのネクストステージがない場合は、「痛み無くして、別れなし」と言えるでしょう。
<執筆者プロフィール>
杉山 崇
神奈川大学人間科学部/大学院人間科学研究科教授。教育支援センター副所長、心理相談センター所長(15年4月から)臨床心理士、公益社団法人日本心理学会代議員、キャリアコンサルティング技能士。『入門!産業社会心理学(2015年4月発売)』も好評。
公式サイトはこちら⇒ http://www.sugys-lab.com/
スポンサーリンク