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 がんの早期発見 ：「循環がん細胞」を調べる方法

 

がんができると血液の中にその痕跡が現れます。がんの塊が1.5mm以上になると、血液中に小さながん細胞が放出されます。これを「循環がん細胞」といいます。画像診断で発見できるがんの大きさが5mm～1cm程度であるのに対し、循環がん細胞の検査は1.5mm以上のがんが対象になります。つまり、超早期のがんの発見に役立てることができるのです。

たとえば、がんの手術を行った後、循環がん細胞を調べることで、目に見えないがんが生じていないかどうかをチェックすることができます。また、治療の前後の循環がん細胞の数を比較することで治療効果を判定することもできます。

 

 

 がんの早期発見 ：遺伝子を調べる方法

 

がん細胞から血中に遊離される遺伝子を解析することで、5mm以下の超早期がんのリスクを判定することができます。ここでいうがん遺伝子検査とは、「先天的になりやすいがんを知る」ための検査とは別のものです。血液中にある遺伝子の後天的な変化を捕えることで、実際に進行している可能性のある超早期がんのリスクを判定するものです。

遺伝子異常の現れかたは臓器によって異なるため、胃がんや肺がんなど、がんが進行している可能性のある部位を判定することもできます。これを応用すれば、手術後の再発に対応するため、画像診断で発見できる5mm以上に成長する前の段階で発見し、早期治療を進めることができます。

 

 

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