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のどの腫瘍 :良性腫瘍と声帯ポリープの違いって?
「のどにポリープができた…」というと、腫瘍を思い起こす人も多いでしょう。良性の腫瘍とポリープにはどのような違いがあるのでしょうか?
咽頭の良性腫瘍
咽頭にみられる良性腫瘍は、カリフラワー状の小さな腫瘤(しゅりゅう)が特徴です。大きく成長したり癌化したりする恐れのものもありますが、ほとんどの良性腫瘍は局部麻酔後の切除や、レーザーで切除するだけで治療は完了します。なかには経過観察のみで、手術が必要のないケースもあります。
声帯ポリープ
声帯の振動する部位に膨らみができ、空気がもれて声が枯れやすくなるのが声帯ポリープです。声帯ポリープは癌ではなく、また放っておいても癌にはなりません。声の酷使や炎症が起こったことによる粘膜の充血が原因でできます。教師や歌手、政治家などに多く「職業病」とも言われるほど。よく話す人や声だけに力を入れて話す人に見られます。
大きなポリープの場合手術することもありますが、基本的には「一定の期間声を出さない」といった治療法が用いられています。
喉の腫瘍 :喉をいたわるためには「禁酒」「禁煙」「静かな発声」が大切
咽頭癌が進行すると、最悪の場合は死に至る、または声帯そのものを摘出しなければならない場合があります。日頃からお酒や煙草は控え、喉を酷使せず、お腹から声をだす発声法にするなど、喉に負担をかけないことが大切です。
監修:岡本良平(医師)
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