(※記事中の語句のリンクは、その語句について詳しく解説したMocosuku姉妹サイトが開きます)
東京五輪に向けて選手たちの闘いが始まっている中、 アスリートの妊娠 や、健康問題が危惧されています。妊娠・出産と子育ては体力を必要とするので、アスリートの鍛えられた身体能力が生かされる場面は少なくありません。しかし、鍛えているからアスリートの妊娠・出産が有利かといえば、一概にそうとはいえません。
体を鍛えているアスリートだから起きる健康問題もあり、将来の妊娠・出産に影響が出ないように注意する必要があります。特にキーワードとなるのが、コンディション変化と関わりの深い「月経(生理)」です。アスリートの妊娠・出産、体調管理について見直してみましょう。
なお本記事は音声でお聞き頂けます。音声ソフトで作成をしておりますので、お聞き苦しい所が御座いますが、ご了承を頂ければ幸いです。
アスリートの妊娠:女性アスリートの三主徴
1997年アメリカスポーツ医学会から発表された、『女性アスリートの三主徴』として、「無月経」、「骨粗鬆症」、「利用可能エネルギー不足(low energy availability)」が重要な健康問題として着目されています。日々、激しいトレーニングを積む女性アスリートでは、身体が正常に機能するためのエネルギー摂取が不足しがちです(利用可能エネルギー不足)。そのために、女性アスリートは、三主徴にあるように、負の連鎖に陥ってしまうことがあり、そのことが妊娠・出産にも影響を与えます。
スポンサーリンク