(※記事中の語句のリンクは、その語句について詳しく解説したMocosuku姉妹サイトが開きます)
原因はなにか?
口腔内の多種の常在菌により感染します。それらが病原となるのは、口の中の粘膜の抵抗力を落とすような不衛生な状態や傷など局所的に問題があるケースか或いは、体全体に何らかの問題があるケースです。体全体の問題としては、亜鉛欠乏など栄養状態不良、中毒、極度の疲労、ステロイドの常用などが考えられます。
症状は?
急性壊死性潰瘍性歯肉炎として、口腔内の歯肉から発生することが多く、初めは、歯間乳頭(歯と歯の間の歯ぐきの部分)あるいは辺縁歯肉(歯茎部分)に限局した壊死性の潰瘍ができます。
病変が口蓋、口底など隣接粘膜に広がると急性壊死性潰瘍性口内炎と呼ばれます。多種類の細菌が混在していますが、誘因としては、重症の栄養障害、免疫力の低下、感染症などがあります。
潰瘍を形成すると口腔内は不潔になり、接触痛、出血、強い口臭などの症状があらわれます。また進行すると高熱、食欲減退など全身症状を伴い、全身衰弱、栄養失調などがあれば、病巣は、深部にまで拡大してしまい、筋肉、骨、皮膚などの壊死をきたします。この状態に至った場合を、壊疽性口内炎と呼びます。
治療は、全身的背景の改善が重要で、同時に抗菌薬の投与を行います。接触痛があるので、栄養管理や口腔内の清掃が必要です。
スポンサーリンク