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大人の寝過ぎ
英国ウォーリック大学のフランコ・カプッチオ教授が、100万人以上の人々の睡眠習慣を調査した2015年の研究があります。
この調査では、被験者(大人)を1日あたりの睡眠時間別に、次の3グループに分けて調査しました。
(1)6時間未満の人々
(2)6〜8時間の人々
(3)8時間以上の人々
この結果、(1)と(3)のグループは、(2)グループよりも死亡リスクが高くなったと言います。(1)の6時間未満のグループは12%、(3)の8時間以上のグループは30%も死亡率が高くなったそうです。
この傾向があらゆるタイプの人々に当てはまるかどうかは、さらに大規模な追跡調査が必要となるでしょう。とはいえ、寝過ぎが健康にとって好ましくないということを実証するデータとしては、注目に値します。
子供の睡眠 :子供の寝過ぎはどうなのか
昔から、「寝る子は育つ」と言われてきました。
子どもの場合、身体に悪いことが明らかになっているのは寝不足です。寝不足だと、自律神経の不調を起こしてしまうからです。
また、「睡眠時間が短い子は脳の海馬が小さい」とする東北大学の研究報告もあり、将来アルツハイマー病が増えるのではないかと心配する声もあります。
3歳までは昼寝を含めて12〜14時間、未就学児は昼寝を含めて11〜13時間は寝るのがいいとされています。幼児の昼寝は、2〜3時間はOKです。1日の半分近く寝ていることになりますが、心配は無用です。
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