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多嚢胞性卵巣症候群の症状や治療方法:診断と治療
多嚢胞性卵巣症候群の診断にはホルモン検査、ホルモン負荷試験、卵巣の超音波検査が用いられます。
超音波検査を行うと、通常よりも数の多い卵胞が確認されます。必要な場合には、腹腔鏡下手術によって卵巣の一部を採取して顕微鏡検査を行うこともあります。
多嚢胞性卵巣症候群と診断された女性の約9割(欧米では7~8割)は排卵に問題が生じ、不妊症になる可能性が高くなります。
妊娠を希望する場合は、排卵誘発法のほか、卵巣の表面に複数の小さな穴をあける腹腔鏡下手術によって排卵を促す治療があります。腹腔鏡下手術の場合、70~100%の排卵を期待できますが、その効果は1~2年に限られています。
多嚢胞性卵巣症候群の症状や治療方法:注目される糖尿病の影響
血糖を下げるインスリンというホルモンの働きが悪くなると、排卵がうまく行われなくなります。その原因として、糖尿病の家族歴、肥満などがあげられます。
近年ではインスリン抵抗性と多嚢胞性卵巣症候群との関連が注目されています。
糖尿病にならない生活習慣を身につけることで、多嚢胞性卵巣症候群の改善を期待できます。例えば、体重を標準体重まで減らすことで体質が改善され、排卵が起きたという例もあります、
不妊治療を行っている女性で多嚢胞性卵巣症候群と診断される人は少なくありません。
若い女性に多嚢胞性卵巣症候群が増えている理由の1つに、生活の乱れやストレスの増加が指摘されています。
自分自身でできることとしては、生活習慣をととのえて健康な体づくりを心がけることです。そして、自分の体がどのような状態なのかを正確に知る必要があります。
そのためには、信頼できる医師とともに根気よく治療を続けることが大切です。
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