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スポーツと生理 :運動量が多い人ほど注意したい「無月経」、治療法は?
中学生になると、部活に入るなどして本格的に何らかのスポーツに打ち込む女子も多くなります。運動量は楽しむ程度とは違いますし、精神的なプレッシャーも加わるでしょう。
日本人の初潮平均年齢は12歳ですので、もし15歳位まで月経がない場合は、婦人科受診が必要です。16歳になっても初潮がないとき、それは「原発性無月経」と診断されます。
また1度は月経がきたのに、3か月以上停止している状態を、「続発性無月経」といいます。
続発性無月経の原因はいろいろありますが、ストレスなどによる心因性の無月経や、摂食障害(過度なダイエット)や急激な体重減少による無月経は、脳の視床下部の異常によるものが多く、視床下部性無月経ともいわれます。出産する余裕が体力的にも精神的にもないと脳が判断すると、脳が排卵を止めるのです。
この視床下部性無月経のひとつに「運動性無月経」があります。部活で毎日練習をしたり、厳しいノルマを課して運動やダイエットをしたりしている人、また長距離ランナーや体操選手など、運動量が多い人ほどなってしまう傾向があります。
治療では、ホルモン製剤を服用しますが、一度視床下部性無月経になると体重が戻っても、排卵が再開するのには数年以上のかなり長い年月がかかります。
スポーツと生理 :無月経を放置してはいけない
運動性無月経の原因としては、女性ホルモンの分泌に必要な体脂肪の減少やスポーツでの激しい練習、心理的ストレスなどの影響が考えられます。
「月経がないとラク!」ですが、長年放置すると子宮の萎縮や成長障害が起こることもあります。病院で適切な治療を受けましょう。
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