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日本プロ野球選手会事務局長の松原徹さん(58)が、「 膀胱がん 」のため死去されたことがわかりました。報道によれば、松原さんは昨年秋にがんの診断を受け、余命も宣告されていたそうです。ここでは、膀胱がんについて詳しく見ていきます。
膀胱がん とは
腎盂・尿管・膀胱といった尿の通り道に生じるがんを「尿路がん」と呼びます。「膀胱がん」は、尿路がんの中で最も死亡数が多く、約7割を占めています。
膀胱がんにかかる割合(罹患率)を年齢別に見ると、男女ともに40歳未満の若年では低く、60歳以上で増加する傾向があります。また、男性のほうが女性より罹患率が高く、女性の3〜4倍あります。そのほか、喫煙者は非喫煙者の2〜3倍の発生率であることがわかっています。
膀胱は腎臓で作られた尿を一時的に溜めておく袋の役割を持つ臓器で、骨盤内にあります。腎盂、尿管を経て膀胱に尿が溜まって膨らむと、私たちは尿意として感じます。膀胱の表面は移行上皮という粘膜で裏打ちされていて、伸縮性に富むことが特徴です。
膀胱がんはこの移行上皮が、がん化することによっておこり組織学的には、移行上皮がんが全体の90%を占めています。また、膀胱がんの80%は粘膜内にとどまる表在性のものですが、膀胱を貫いて広がりリンパ節や他の臓器に転移するケースもあります。
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