(※記事中の語句のリンクは、その語句について詳しく解説したMocosuku姉妹サイトが開きます)
執筆:斉藤 雅幸(Mocosuku編集部)
監修:坂本 忍(医学博士)
乳がんの手術を行った後、乳房の形を整える治療が「 乳房再建 」です。乳房再建 のタイミングについては、乳がん手術後に放射線治療などの必要な治療を続け、時間が経ってから行う方法と、乳がん手術を行った際に同時に再建まで済ませる方法とがあります。ここでは、乳房再建の代表的な3つの方法について見てみましょう。
乳房再建 自家組織移植(保険適用)
自分の体の一部を移植する方法が「自家組織移植」です。広背筋という背中の筋肉周辺の皮膚・脂肪・筋肉を胸に移植する方法を「広背筋皮弁法」といいます。一方、お腹の皮膚・脂肪・筋肉を胸に移植する方法を「腹部皮弁法」といいます。
広背筋皮弁法は温存手術または比較的小さな胸の全摘術に対して行われます。
腹部皮弁法は比較的大きな胸の全摘術にも対応できます。自家組織移植は、組織を採取する必要から、胸とは別の場所に傷が残るという問題がありますが、もともと自分の体の一部のため、異物を排除しようとする拒絶反応が起きません。
また、手術していない側の胸と同じように、時間とともに自然に変化することを期待できます。
スポンサーリンク