(※記事中の語句のリンクは、その語句について詳しく解説したMocosuku姉妹サイトが開きます)
肝硬変の治療 :肝硬変で「お腹ポッコリ」の場合
肝硬変によって肝臓の機能が低下すると、血管や細胞に水分を蓄えておくのに必要なアルブミンというタンパク質の生成が滞ります。むくみやすくなり、腹水でお腹はポッコリと膨らみます。目や肌が黄色くなる黄疸(おうだん)は肝臓の病気によく見られる症状です。
急なお腹のポッコリは、肝硬変によってお腹に水分がたまっているせいなのかも知れません。むくみがひどく、脚などを指で押すとへこんだまま戻らない、黄疸を伴っている、という場合は特に注意が必要です。
肝硬変の治療
日本における肝硬変の大多数は慢性ウイルス性肝炎を原因とするものです。この他、近年ではアルコールを原因とするもの、脂肪肝から発症するNASH(ナッシュ)と呼ばれる非アルコール性脂肪性肝炎を原因とするものも中年以降の女性に増えています。
肝硬変の治療 では肝細胞の炎症を抑えるための薬物療法を行いますが、肝硬変そのものに対する治療薬はありません。禁酒、バランスのよい食事、過労を避けるといった規則正しい生活が基本になります。
体重の増加は重大な疾患を背景としていることがあります。特に短期間で大きく変化するようなら医療機関の受診を検討しましょう。
執筆:斉藤雅幸(Mocosuku編集部)
監修:坂本 忍(医学博士)
スポンサーリンク