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【 アレルギーが出やすいヘアカラー 】毛染めによって引き起こされる症状は?
毛染めによる皮膚トラブルで多いのが、かゆみ、痛み、水泡、かぶれ、腫れなどを伴う「接触皮膚炎」です。接触皮膚炎には非アレルギー性と、アレルギー性の2つのタイプがあります。非アレルギー性接触皮膚炎では、毛染め剤に含まれる成分が「刺激物質」となり、刺激の度を超した強さが症状を引き起こします(一次刺激性接触皮膚炎)。
これに対してアレルギー性接触皮膚炎では、毛染め剤に含まれる成分が「アレルゲン」となり、アレルギー反応を引き起こします。いずれの場合でも、原因物質(刺激物質またはアレルゲン)との接触を絶つこと、保湿すること、物理的な刺激を加えないことが大切です。
【 アレルギーが出やすいヘアカラー 】パッチテストを実施しよう
ヘアカラーリング剤を使用する際は、事前にパッチテストによってアレルギー反応が出ないかどうかを確かめることが大切です。パッチテストは、使用予定薬剤をしみ込ませたもの(布や紙)を腕の内側の軟らかいところに貼り付け、異常が出ないか確認するものです。
アレルギー性接触皮膚炎は翌日以降に反応が現れることもあります。そのため、薬剤を塗ってから30分後に加え、48時間後にも観察する必要があります。また、薬剤を塗ったところを絆創膏等で覆ってはいけません。過度のアレルギー反応を引き起こす危険性があるからです。
便利なヘアカラーですが、自分の体質に合っていないものを使用すると、つらい症状を引き起こす危険があります。ヘアカラーに危険が伴うことを知り、パッチテストによって異常が生じないかどうかを確認してから使用することが大切です。
<参考>
毛染めによる皮膚障害(消費者庁)
http://www.caa.go.jp/csic/action/index5.html
毛染めで皮膚トラブル相次ぐ 定期的なパッチテストが必要
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/fnn?a=20151023-00000478-fnn-soci
監修:坂本 忍(医学博士、公認スポーツドクター、日本オリンピック委員会強化スタッフ)
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