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アクアリウムで加湿?
一方で、一定の加湿効果が期待できそうなのが、金魚や熱帯魚を飼う水槽、いわゆるアクアリウムの設置です。水槽のフタを半分ほど開け、中の水をポンプなどで循環させることによって室内の湿度が高まるという実験報告があります。
洗濯物の部屋干しやお鍋と違って、アクアリウムは長期的に部屋に設置するため、乾燥する季節を通じて一定の効果が期待できそうです。美しい水槽を鑑賞する楽しみや癒し効果も合わせて評価できるなら、検討する価値はあるかもしれません。
室温を下げるという裏技
より単純な方法としては、エアコンなどの暖房器具で室温を上げすぎないことが挙げられます。理論上、温度25°Cで湿度34%の空気は、温度を22°Cに下げることで湿度は40%にまで上がり、インフルエンザウイルスがより活動しにくくなります。
温度を下げすぎて快適さが失われるのは避けたいところですが、湿度が上がると体感温度も上がるため、想像していたより低めの温度設定でも平気な場合もあります。もし寒く感じる場合は、重ね着やブランケットなどで調節してもいいいかもしれません。
適度な加湿は快適な生活環境につながる一方、過度な湿度は結露やカビ・ダニの原因になります。エアコンと加湿器で温度・湿度を上げ過ぎるのは要注意。賢い乾燥対策で、すこやかに冬を過ごしたいですね。
<参考>
●東京都福祉保健局「冬季における有効な加湿方法」
http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/tamafuchu/eisei/rejionera_taisaku/kansen_yobou.html
●SUUMOジャーナル「加湿器を使わなくてもできる? 手軽な加湿対策を実際にやってみた」
http://suumo.jp/journal/2013/11/20/55507/
●日本観賞魚振興事業協同組合「観賞魚で乾燥対策キャンペーン」
http://www.jafa-net.org/dry
<執筆>
●阿佐木ユウ(フリーライター)
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