(※記事中の語句のリンクは、その語句について詳しく解説したMocosuku姉妹サイトが開きます)
適切な汚物の処理法とは
吐しゃ物や排泄物などで衣類が汚れてしまった場合、汚物を処理する際には感染を防ぐために次のものを用意しましょう。
・マスク
・手袋
・ゴミ袋
・ペーパータオル
処理し終えた後はすべてゴミとなるため、使い捨てのものを使ってください。マスクと手袋(可能であればくつカバーも)を身に着け、汚物に触れないようにしましょう。また、ウイルスは広く飛散して舞い上がるため、部屋をしっかりと換気し、壁や床などは広範囲にわたって洗浄することが大切です。
ノロウイルスを感染させない洗濯法
汚物を処理した後は、汚れた衣類やシーツなどの洗濯です。ノロウイルスを感染させない洗濯法は主に2つの方法に分かれます。
衣類を塩素系の漂白剤につけ置きする
ノロウイルスは、次亜塩素酸ナトリウムに浸すことで感染リスクを軽減することができます。次亜塩素酸ナトリウムは、ハイターや漂白剤に含まれています。
まず、大き目の洗面器を用意して水を入れ、そのあとに塩素濃度が0.02%以上のハイターをキャップ1杯分ほど入れましょう。そこへ汚れた衣類やシーツを入れ、30分ほどつけ置きします。つけ置きし終えたら洗い流し、洗濯機で洗濯します。
ハイターは塩素濃度が高ければ、洗濯用ハイターだけでなく、キッチン泡ハイターや強力カビハイターでも使えます。
85℃以上の熱湯につける
また、ノロウイルスの菌は85度以上の温度に弱いとされています。漂白できない衣類などは、85度以上のお湯に浸し、20~30分ほどつけ置きするといいでしょう。また、絨毯やカーペットなど汚れてしまったものが洗濯機に入らない場合や、壁や床の場合は吐しゃ物で汚れたところに湿らせた布を置き、アイロンのスチームを2~5分ほどあてて加熱するのも効果的です。
汚物の処理後や洗濯後には、手を2~3度洗いうがいをするのも忘れないようにしましょう。きちんと予防して感染を広げないようにしたいですね。
監修:坂本忍(医師)
スポンサーリンク