「関節ポキポキ」気持ちいいけど、命の危険も?

Mocosuku(もこすく)
  • 「関節ポキポキ」気持ちいいけど、命の危険も?

  • Mocosuku(もこすく)
医療資格者や専門家だけの記事を配信

「関節ポキポキ」気持ちいいけど、命の危険も?

公開日時
更新日時

仕事が一段落したところで背伸びをし、首を左右に振ってポキポキ鳴らす人。あるいは、手先をストレッチするような感覚で指の関節を鳴らす人。あなたの職場にもいませんか? 実はこの「関節ポキポキ」には重大な健康リスクが潜んでいるとか。命の危険につながると指摘する人さえいるので、注意が必要です。

鳴っているのは「気泡」?

首や指などの関節を曲げたり引っ張ったりすると出るポキポキ音。そもそもなぜこうした音が出るのか、医学界でも長年の謎とされてきました。最近、それに対するひとつの答えが、カナダ・アルバータ大学のグレッグ・カウチャック博士の研究グループによって、科学雑誌『PLOS ONE』に発表されました。

関節の音が出る時に内部で何が起こっているのかを観察するため、MRIを使って撮影したところ、骨を引っ張って関節が引き離された瞬間、骨と骨の間の液(滑液)の圧力が低下し、炭酸飲料のような気泡が発生します。下がった圧力を戻そうと周辺の液が一気に隙間へと流れ込んだそのとき、「ポキッ」という音が生じ、同時に気泡が消えていたというのです。

つまりあのポキポキ音は「骨の音」ではなく、骨の周囲に生じる気泡が弾ける音だったのです。以前から同様の仮説は立てられていましたが、今回の研究でそれが裏づけられたわけです。研究グループでは、この音が鳴る時と鳴らない時を比較することによって、関節の健康などに関する新たな知見が得られるのではと期待しています。

<つづきを読む>

1 / 3 ページ

スポンサーリンク

先週よく読まれた記事

ヨガはどうしてカラダに良いの? 医学的に掘り下げてみよう

執筆:吉村 佑奈(保健師・看護師) 医療監修:株式会社とらうべ 昨今のヨガブームにより、趣味としてヨガを楽しまれている方も多いのではないでしょうか。 「なんとなく健康に良さそう」というイメージの強いヨ...

不眠症ならぬ「過眠症」をご存じですか? 症状や原因とは

執筆:吉村 佑奈(保健師・看護師) 医療監修:株式会社とらうべ あなたは自分の睡眠に満足していますか? 睡眠の悩みと聞くと、多くの方が思い浮かべるのは「不眠症」でしょう。 しかし、「過眠症」で悩んでい...

朝起きたら首が… やっかいな「寝違え」の原因と治し方

執筆:南部 洋子(助産師・看護師・タッチケア公認講師) 医療監修:株式会社とらうべ 「朝起きたら首が痛い・・・寝違えたかも!?」 このような経験、どなたも一度はあるでしょう。 そもそも寝違えはどうして...

冷え対策に、「温活」をはじめよう!

執筆:吉村 佑奈(保健師・看護師) 医療監修:株式会社とらうべ 婚活、妊活、終活など、最近は「〇活」というコトバがよく使われています。 「温活」もそのうちのひとつで、今や書籍やインターネットなどあちこ...

「失神」と「睡眠」の違い どこに注目すればいい?

執筆:南部 洋子(看護師) 監修:坂本 忍(医師、公認スポーツドクター、日本オリンピック委員会強化スタッフ) 「失神」と「睡眠」の違い、見た目ではなにがどう違うのか、わかりませんよね。 例えば、飲み会...

つった! 寝ていたら足がつるのはどうして?対処法は?

執筆:山村 真子(看護師・西東京糖尿病療養指導士) 夜寝ている時、突然足がつってしまい、激痛で目が覚めた! そんな経験をされた方、いらっしゃいませんか? 突然起こる足のつり。どうしてこのようなことが起...

働く人に増えている「適応障害」 原因となる3つのパターン

執筆:山本 恵一(メンタルヘルスライター) 医療監修:株式会社とらうべ 環境にうまくなじめないことから、落ち込んだり、意欲や自信を喪失したり、イライラして怒りっぽくなったり、体調面が悪くなったり、場合...

【病気(その他)】新着記事

夏休みを前にまだまだ続く猛暑… 脱水症、熱中症には引き続き警戒を

執筆:藤尾 薫子(保健師・看護師) 医療監修:株式会社とらうべ 今年は「命に危険を及ぼすほどの猛暑」が日本全国で続いています。 気象庁も異例の会見を開いて災害レベルという認識を示し、熱中症に厳重な警戒...

2018/08/03 18:30掲載

都会で増えている「チャドクガ皮膚炎」 野外レジャーは要注意!

執筆:藤尾 薫子(保健師・看護師) 医療監修:株式会社とらうべ 毛虫による皮膚炎はチャドクガという蛾の幼虫によって起こることが多く、毒蛾皮膚炎とも呼ばれています。 市区町村のサイトなどでは注意喚起が行...

2018/06/26 18:30掲載

人前で字を書くと異常に震える… 「書痙」は“書く”ことへの恐怖症

執筆:吉村 佑奈(保健師・看護師) 医療監修:株式会社とらうべ 「書痙(しょけい)」という疾患をご存知でしょうか。 聞きなれない名前ですが、症状を知ると誰しも似たような経験をお持ちかもしれません。 文...

2018/06/12 18:30掲載

高血圧は良くないと聞くけれど… 血圧が低ければ心配はない?

執筆:吉村 佑奈(保健師・看護師) 医療監修:株式会社とらうべ 動脈硬化や生活習慣病の予防として「高血圧には気をつけよう!」と、声高に叫ばれています。 それでは、血圧が低い分には健康上問題はないのでし...

2018/06/08 18:30掲載

皮膚の色が白く抜ける「尋常性白斑」という病気を知っていますか?

執筆:藤尾 薫子(保健師・看護師) 医療監修:株式会社とらうべ 「尋常性白斑(じんじょうせいはくはん)」は、水虫、円形脱毛症と並んで皮膚科の三大難治疾患と見なされ、俗に「しろなまず」とも呼ばれる皮膚の...

2018/06/05 18:30掲載

風が吹いただけでも痛い「痛風」 今から予防できること

執筆:藤尾 薫子(保健師・看護師) 医療監修:株式会社とらうべ 突然足の親指の付け根などの関節が赤く腫れ、激しい痛みに襲われるのが「痛風」の特徴です。 これは発作的に起こる症状で「痛風発作」ともいいま...

2018/06/01 18:30掲載