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どうやって冷やせばいい? 応急処置の仕方
1.低温火傷
カイロ、コタツ、電気ストーブ、電気毛布、湯たんぽ、電気カーペット等体温より少し高い温度で時間をかけてできるやけどを低温やけどといます。低温火傷は、皮膚層の深くまで損傷しているので、冷やして治るものでもありません。すぐに病院を受診しましょう。
2.火傷
・ごく狭い範囲の部分的なやけど
四肢等では患部の少し上から水道水を流して30分ほど冷やしましょう。強い水圧で直接患部にあてるのはNG。躯幹等で流水をあてにくい場合は、氷を布でくるんで患部にあてます(あて過ぎで凍傷にならないように注意しながら)。
熱冷ましの冷却シートなどは、化学成分が肌に影響を及ぼすおそれがあるため使わないようにしましょう。水ぶくれができてしまったら潰さないようにして、ガーゼで優しくくるみ、病院へ行きましょう。
・広範囲のやけど(顔・手・腕・足・外陰部・胸・腹・背中・尻など)
救急車を呼び、その間、直接肌に触れている部分の服は着せたまま水道水で冷やします。低体温で意識障害に陥らないように気をつけながら行います。
※水泡が破れて患部から滲出液が出ているような場合は、水で患部を洗い流し、食品用ラップでくるんで乾燥させないようにして、その上から氷水で冷たく絞ったタオルなどを優しくあてて、救急隊の到着を待ちましょう。自己判断で軟膏などは決して塗らないようにしましょう。
監修:三原武彦(小児科医)
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