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おさえておきたい、30代女性の幸せな転退職に必要な5条件
女性の30歳ラインには心理学的にも社会学的にも、さらには生物学的にも理由のあることです。
心理学的には仕事に飽きてきます。勤め始めは新鮮で輝いていた仕事も不満のタネになってきます。
生物学的には出産を意識しますし、社会学的には職場で「若い女の子」というポジションから外されていく…。こうして「そろそろかなあ…」という気持ちになるのです。
カトパンさんの場合も相当な準備をして独立を発表したことと思います。
30歳ラインで女性の幸せな転退職に必要な条件は次の5つです。
1)この職場でできることは「やりつくした」と心から思えること。
充実感に満ちた「やりつくした!」もあれば「もうダメだ」という「あきらめ」の場合もありますが、いずれにしても後で「やめるんじゃなかった」と思わないことが大切です。
2)「人生のデザイン」が出来ていること。
自分の人生に必要なもの、不要なものの生理がついていることです。
カトパンさんの場合も先に寿退社とフリー転向を果たした先輩のアヤパンこと高島彩さんをモデルにして人生のデザインをしたようです。
お金、結婚、育児、仕事の質、暮らし方、両親とのつきあい…あなたが大切にしたいことを整理して、あなたの人生をデザインしましょう。
3)退職で失うものを理解していること。
何かを得るということは何かを失うということです。
働けば自分の自由な時間を失いますし、働かなければお金と働く喜び、働く仲間を失います。失う覚悟ができるまでは転退職すべきでないでしょう。
4)次の人生の応援が十分にあること。
女性は心強く力強い応援が必要です。
カトパンさんも多くの人に相談してたくさんの応援が得られそうな感触を得てからフリー転向を発表したことでしょう。
5)自分を信じていること。
転退職はどんなに緻密に計画しても予想外の事態が起こるものです。
ですが「どんな状況でもできることはかならずある」と信じている人は解決策を見つけて上手に幸せになっていきます。
今の職場、「そろそろかなあ…」と漠然と思っている女性のみなさん、この5つの条件をクリアすればあなたも幸せな転退職ができることでしょう。
お一人で悩むと迷ってしまうこともあります。そんな時は私たちキャリア心理学者と一緒に考えましょう。
<執筆者プロフィール>
杉山 崇
神奈川大学人間科学部/大学院人間科学研究科教授。心理相談センター所長、教育支援センター副所長。臨床心理士、一級キャリアコンサルティング技能士、公益社団法人日本心理学会代議員。
公式サイトはこちら⇒ http://www.sugys-lab.com/
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