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ため息はしなくても、しすぎてもよくない
呼気をしっかりとする「ため息」は、空気を吸い込む「吸気」を促進させます。これによって大脳皮質が活性化すると言われています。
また、肺の内部では「肺胞」と呼ばれる小さな空気の袋が酸素を取り込み、体内の二酸化炭素(CO2)とガス交換をしています。この時、ため息は、しぼんでしまった肺胞を再び膨らませてくれる作用をするとのこと。
一方、不安神経症、睡眠時無呼吸症候群、乳幼児突然死症候群(SIDS)など多くの神経疾患は、不適切な呼吸と関連づけられていて、たとえばパニック障害では、ため息を多くつき過ぎるため、大脳皮質が過剰に刺激され、不眠などの問題につながっている可能性があるという指摘もあります。
ため息はしなくても、しすぎてもいけないということでしょう。
自己治癒力をもつため息。無理に抑えず、有効活用していくとよいということでしょう。上手にため息するコツとは、長く吐ききることです。
ゆっくり深く吐き出すと、緊張が解消され、血液循環がよくなります。窮地に立った時ほど、意識して深く息を吐いてみましょう。
<参考>
http://news.yahoo.co.jp/pickup/6190965
https://www.mrso.jp/colorda/lab/1075/
執筆者:南部 洋子
監修医:坂本 忍
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