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低体温の影響
低体温は、体全体が冷えて体温調節が正常に働かなくなっている状態ですが、その自覚のない人がほとんどです。体温が低いと免疫力が低下します。
免疫力とは、ウイルスや細菌などから身体を守る力で、低下すると生活習慣病から癌まで多くの疾病を招きやすい状態になります。また女性は、女性機能の不全につながり、婦人科系の疾患や妊娠しにくい体になってしまいます。さらに、低体温により新陳代謝が低下して、脂肪を燃焼しにくくなるため、太りやすくなります。
風邪のときに熱が出るのは、免疫力を上げようとしているためです。体温を1℃上げると、免疫力は5~6倍もアップすることが分かってきており、がんを含む病気になりにくい状態を保つことができます。
体温を上げるには
私たちの身体は寒さを感じた時、全身から内臓に血液(熱)を集めます。そうして、内臓は私たちが生きていくために大切な役割を維持する代わりに、身体の他の部分は血流が悪くなり「冷え」が起こります。つまり、血流を良くし内臓を温め、その熱を保てれば冷えは改善し身体が温まっていきます。
腹巻やタイツなど、身体の外側からの対策も良いのですが、入浴や運動などで身体の中から温めることが大切です。入浴はシャワーだけで済まさず、10分程度でも良いので湯船につかりましょう。
運動は、大きな筋肉を動かすと血流がよくなり効率的に身体が温まります。スクワットでふくらはぎや太ももの筋肉を動かす、大きく回して肩甲骨を動かす、なども効果的です。
体を冷やさず体温をあげるためには、生活習慣が基本です。毎日続けましょう。
執筆者:井上 愛子(保健師)
監修医:坂本 忍
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