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若者を中心に増殖中!その背景にあるものとは?
株式会社オーネットによる2015年の「新成人意識調査」では、今まで誰とも交際したことがない男性は半数、交際相手が欲しいという気持ちも2000年の91.6.%から64.6%に大激減しているという結果になりました。
また、同調査で結婚したくないと考える男性は、過去最高の24.0%。このように恋愛や結婚に興味を示さない男性が増えていることは見逃せません。
恋愛や結婚は個人の自由ではありますが、少子化や生涯未婚率の増加が叫ばれる昨今では社会問題になりうるのです。
絶食系男子 が若者を中心に増加しているのには、いくつかの理由が考えられます。
年収低下や非正規雇用の増加など、男性の経済的基盤が安定しにくい
ライフスタイルの多様化により、無理に結婚しなくてもよい世の中になった
自分の趣味や時間を優先したい、自分のペースを乱されるのが嫌だ
面倒くさいなど最初から恋愛にマイナスのイメージしかない
付き合いたい、結婚したいと思えるような素敵な女性がいない
個人的要因に加えて社会的要因も絡んでおり、恋愛や結婚にメリットを感じない理由はより複雑になっています。
経済的な問題は男女双方の絶食化を生んでいる!?
恋愛や結婚を前向きに捉えられない要因として一番大きなものが経済的な問題です。働く女性が増えた今、男性と女性の年収の開きはどんどん小さくなっています。
株式会社明治安田生命福祉研究所の2014年『20~40代の恋愛と結婚』の調査によると、未婚女性の20代と30代のおよそ60%が相手男性の希望年収が400万円以上と答えています。
この年収は20代未婚男性で11.7%、30代未婚男性で26.7%にとどまり、女性が希望する年収と男性の実際の収入には開きがあることがわかりました。
男性にとっては女性を満足させる経済的なハードルが高くなりすぎているうえに、女性にとってもそれを満たさない男性を結婚相手としては見ることができない。男女平等の世の中は、男女とも互いを必要としなくなる可能性もはらんでいるようです。
未婚率上昇に少子高齢化が進む今、新しい社会のありかたを考えていかなくてはならないのかもしれません。
【参考】
・明治安田生命『福祉研究所の調査』(http://www.myilw.co.jp/life/enquete/08_marriage.html)
・株式会社オーネット『新成人意識調査』(http://onet.rakuten.co.jp/company/activity/report/)
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