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執筆:井上 愛子(保健師)
監修:坂本 忍(医師・公認スポーツドクター・日本オリンピック委員会強化スタッフ)
愛煙家には「朝起きて吸う1本が1番おいしく感じる」という人が多いようです。
一般的に「タバコは健康に良くない」と言われています。では、特に「目覚めの1本」が健康にどう影響するのでしょうか。
以下より具体的に紹介していきます。
タバコで血圧が急上昇!
喫煙は血圧を急上昇させます。これはタバコに含まれる「ニコチン」と深い関係があります。ニコチンは交感神経を刺激するほか、血管を収縮させることが分かっています。
私たちの血圧は深夜から早朝にかけて最も低くなり、起床に向けて徐々に上がり、昼間に最も高くなります。しかし、なかには早朝の血圧が昼間よりも高く、135/85mmHgを超える人がいます。これを「早朝高血圧」と言います。
「脳卒中」や「心筋梗塞」などは朝方から午前中に多く発生することが分かっており、早朝高血圧と密接な関係があります。
さらに、この早朝高血圧の人が目覚めの一服をしたらどうなるでしょうか?
タバコ1本で血圧は10~20mmHg上がります。もともと高い血圧がさらに急上昇し、危険なことになりますよね。
また、一日は気分良くスタートさせたいものです。脳卒中に至らなくても、脳の血管が収縮することでめまい等の不快症状につながることもあり、控えたいものです。
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