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ジェンダー・ハラスメント に該当する発言とは
そのほかに職場などで多く報告されている例としては、下記のようなものが ジェンダー・ハラスメント に該当するといわれているようです。
・容姿や体型について、相手を傷つけるような発言をする
・年齢によって女性の呼び方を変える(「おばさん」「おばはん」など)
・女性のみ姓ではなく名前を「ちゃん」づけで呼ぶ
・化粧や髪型について何かと意見を言う
・「女性には(男性には)この仕事は無理」という発言や「女のクセに」「男のクセに」という言葉を吐かれる
逆に男性に対する ジェンダー・ハラスメント の例としては、「もっと男らしくしろ」という発言に代表されるような、「男は強く、たくましく」といった価値観に基づいたものが多いようです。
ジェンダー・ハラスメント :LGBTの人々にとっても深刻な問題
上記の例からもわかるように、ジェンダー・ハラスメントの被害者はセクハラの場合と同じく圧倒的に女性が多いのも特徴です。
また、LGBTといわれる人々にとっては「女らしさ」「男らしさ」という一方的な価値観による発言は、ときにその人の存在そのものを否定するものになりかねません。
こうしたジェンダー・ハラスメントがLGBTの人々にとって深刻な問題となる背景には、職場などで「自分がLGBTであること」をカミングアウトできるケースがまだまだ少ないことがあります。性別や結婚に対する先入観からくる発言は、日常的に無意識におこなわれていることも関係しているようです。
実際のところ、「女らしさ」「男らしさ」といった定義には人によってかなりのバラつきがあり、このような性別に対する「偏ったイメージ」がハラスメントにつながっているケースも多いようです。
大企業や自治体が多様な「性自認」や「性的指向」を受け入れる方向にシフトしつつある現在において、こうした性別に対する旧来の価値観に基づいた発言には十分な注意が必要といえるでしょう。
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