(※記事中の語句のリンクは、その語句について詳しく解説したMocosuku姉妹サイトが開きます)
画像診断法による心筋梗塞の検査
優れた検査とは、精密な検査のことではありません。たとえ極めて精密な検査だったとしても、検査に伴うリスクや負担が大きすぎるなら受けるべきではないでしょう。
何らかの疾患があるのは間違いないという人と、疾患があるのかないのか分からないという人では、当然、許容できるリスクや負担は変わってきます。
症状がない人は、何も疾患を抱えていない可能性のある人です。
そうした人に対する検査は負担やリスクの少なさが条件となります。
精度の高い検査の代表は手足の動脈からカテーテル(医療用の柔らかい管)を入れる心臓カテーテル検査です。
ただし、カテーテルという異物を体の中に入れるので、技術の進歩で軽減しているとはいえ、リスクはゼロではありません。
カテーテルを心臓まで送り込む際に血管を傷つけたり、出血や大きな血腫(血の塊)が生じたりする可能性があります。
無症状の人への負担の少ない検査として期待されているのが、CTやMRIを用いた画像診断法です。
中でも、MRIを用いた心臓MRIは、CTのような被ばくや造影剤による体への負担なしで検査が可能です。MRIは造影剤なしでも撮影できますが、必要に応じて造影剤を用いることで、血流の状態や心筋のダメージなどをより詳しく調べることもできます。
心臓MRIはリスクや負担を抑えた上で、一定の精度を期待できる検査として注目されています。
スポンサーリンク