(※記事中の語句のリンクは、その語句について詳しく解説したMocosuku姉妹サイトが開きます)
下位になったら、どうしたら…
人間は「場」の力に左右されるので、優位な立場を求める本能が働きやすい場の構造があるかぎり、ママカーストという現実は変わらないでしょう。インフォーマルなだけに幼稚園も介入が難しいのです。
カースト下位になることで最も怖いのは自分の存在価値を見失うことです。私たちは社会の中で自分の存在価値を確認していますが、社会が狭くなりがちなママは、ママカーストでの立場の影響を強く受けます。特定のママ集団にこだわらずに、他のママ集団とも付き合うように心がけましょう。
そして、ご主人には味方になってもらいましょう。女性のあれこれに首を突っ込むことを好まない男性は多いものですが、「5分でいいから黙って私の話を聞いて!!」と訴えれば愛する妻のために5分はがんばってくれるでしょう。
「相談じゃないからアドバイスはいりません」と明言して、最後には「聴いてくれてありがとう!」とあなたが感謝すればご主人もまんざらではないはず。
そして、本当に苦しい時はカウンセラーを使うのも一つです。
ママカーストに悩む女性は実はとても多いのです。カウンセラーはそんなあなたのお気持ちを敏感に理解して、あなたの存在価値を守ってくれることでしょう。
<執筆者プロフィール>
杉山 崇(すぎやま たかし)
神奈川大学人間科学部/大学院人間科学研究科教授。心理相談センター所長、教育支援センター副所長。臨床心理士、一級キャリアコンサルティング技能士、公益社団法人日本心理学会代議員。
公式サイトはこちら⇒ http://www.sugys-lab.com/
スポンサーリンク