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執筆:南部 洋子(看護師)
監修:坂本 忍(医学博士、公認スポーツドクター、日本オリンピック委員会強化スタッフ)
正体不明の脚のかゆみや痛み、不快感などが慢性的に生じ、特に夕方から夜間にかけて症状が強く出るという人は、「むずむず脚症候群」の可能性があります。
冗談のようなネーミングですが、実は300年以上もの昔から知られている病気です。
悪化すると慢性的に全身が痛む(慢性疼痛)になったり、うつ病を発症する原因になったりする可能性もあるため、決して侮れません。
一体どういう病気なのか、詳しく見ていきましょう。
むずむず脚症候群とは?
「むずむず脚症候群」は、「レストレスレッグス症候群」(RLS)や「下肢静止不能症候群」とも呼ばれます。脚にむずむずするような異常感覚や痛み、不快感などを感じ、脚を動かさずにはいられなくなる神経の病気です。
この異常な不快感覚には、「布団に寝ていられない」あるいは「途中で目が覚める」など睡眠障害の症状が伴います。つまり、むずむず脚症候群は、神経の病気であるとともに睡眠障害の病気でもあるのです。
むずむず脚症候群は、17世紀のヨーロッパの医学書にも書いてあり、古くから知られている病気です。
しかし、近年でも適切な診療科を受診しないと診断を受けられず、医師側もこの病気の知識がないと見過ごしてしまう可能性があります。
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