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むずむず脚症候群の特徴
むずむず脚症候群の脚の不快感には個人差があり、足がほてる、虫が這う感じがする、かゆい、痛いなど、さまざまな表現が見られます。いずれも脚の表面ではなく奥の方で感じる症状が、共通しています。このため脚を動かしたいという強い欲求にかられます。
これらの症状は、じっと座っている時や横になっている時に現れる・悪化する傾向があります。ただし、安静時でも仕事や趣味などに集中していると、症状が現れにくいことがわかっています。脚を擦り合わせる、さする、叩く、足踏みをするなど、脚を動かすことで症状が軽くなったり消失したりします。
日中にも症状が出ますが、特に夕方から夜間にかけてひどくなる傾向があります。特に夜寝る際に出やすいため、不眠の要因にもなります。さらに、就寝中に脚が無意識にピクンピクンと動くこともあるので、安眠が妨げられます。これらの症状は生活の質(QOL)に影響してきます。
むずむず脚症候群の3つの原因
日本では、むずむず脚症候群の患者は全人口の2〜8%と言われています。
女性の有病率が高く、年齢に伴い上昇します。
正確な原因はまだ解明されていませんが、
・神経ホルモンである「ドパミン」の機能障害
・鉄代謝障害
・遺伝的要因
の3つが主な原因ではないかと考えられています。
また、ほかの病気の影響で症状が出る場合もあります(=二次性症状)。
二次性のむずむず脚症候群を引き起こす代表的な病気は、「鉄欠乏性貧血」や「慢性腎不全」(特に透析中)、「パーキンソン病」などです。このほか、月経過多や妊娠による鉄分不足や、さまざまな薬剤の服用などが原因で起きることもあります。
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