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診断と治療
むずむず脚症候群は睡眠と深く関係していることから、睡眠障害を専門に治療している医療機関を受診する医療機関を受診するといいでしょう。睡眠障害を扱っている神経内科や精神科で治療を受けられます。
通常は問診を元に診断します。
ほかの病気との鑑別診断では、血液検査を実施し、鉄欠乏の状態や腎障害の有無などを調べます。補佐検査として、「終夜睡眠ポリグラフ検査」や家庭内でできる「アクチグラフ検査」などがあり、睡眠の深さや持続時間、周期性四肢運動の有無などを確認します。
アクチグラフは活動量を連続して測定できる体圧センサーを用いた計測器です。
これらの検査をとると、眠っている間に本人の意思とは無関係に脚の関節などが周期的にピクつく運動は、むずむず脚症候群の患者の80%以上に見られると言います。
中高年女性は知っている!
2013年に日本のむずむず脚症候群の患者会が5万人の一般成人を対象にアンケート調査を行ったところ、むずむず症候群という病気があることを知っていると答えた人は、女性50% 男性25%でした。
特に40〜60歳代の女性で「知っている」と答えた人が多く、この病気が女性に多く、また年齢とともに症状を訴える人が増えることと一致しています。直接命にかかわる病気ではありませんが、QOLを大きく左右するため、自覚がある人は早めに受診するといいでしょう。
<執筆者プロフィール>
南部洋子(なんぶようこ)
助産師・看護師・タッチケア公認講師 株式会社 とらうべ 社長。国立大学病院産婦
人科での経験後、とらうべ社を設立。タッチケアシニアトレーナー
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