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執筆:Mocosuku編集部
監修:岡本良平(医師、東京医科歯科大学名誉教授)
満員電車やエレベーターなど人との距離が近いと、相手のニオイに気づいて、自分クサくないか不安になりませんか?
とくにムシムシと湿気が多い時期ならなおさら。
女性は、自分の頭に男性鼻の位置が近いと、頭皮のニオイ が気になってしまいますよね。
自分では気づきにくいニオイに、どう対処すると安心なのでしょうか。
頭皮のニオイ 3つのメカニズム
清潔感を保つために、毎日頭を洗い、整髪量やトリートメントで良い香りを身に付けているつもりです。
それでもニオイがするのは、なぜでしょうか。原因と考えられるのは3つです。
1.キューティクルがはがれた部分に付着
カラーリング、パーマ、紫外線、海水などでキューティクルがはがれ落ちて髪が傷むと、髪1本1本の表面積が広がります。
タバコや焼肉など外部からのニオイが付着しやすくなるので、傷みの少ない髪よりもニオイが強くなります。
2.常在菌が繁殖
髪の内部は汗もかきやすく、湿気やすいため、皮膚常在菌にとって繁殖に最適な場所なのです。
数千種類と言われる常在菌に病原性はありませんが、増殖すると悪臭を放ちます。
生活環境によって存在する常在菌は変わるので、放つニオイも一通りではありません。
3.頭皮の皮脂が酸化
頭皮から分泌する皮脂量は、顔のTゾーンの約3倍と言われています。
頭皮の皮脂が紫外線や体内の活性酸素などに触れて酸化し、嫌なニオイを発するのです。
ニオイの元となるのは、ノネナールという皮脂に含まれる細菌が分解された成分で、油臭くて青臭いニオイを放ちます。ノネナールは、加齢とともに増加することがわかり、現在は加齢臭との関連性が研究されています。
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