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脳を活発にさせる?
あくびをすることで新しい空気を深く吸い込み、酸素を補給した血液を脳に送り込み、脳の活動を活発にさせます。あくびをすることで副交感神経が優位となり、血圧も下がり、脈も安定します。
あくびと一緒に涙がでますが、それは自家製の目薬のようなもので、目の疲れを取り、目ヤニや老廃物を流してくれます。ドライアイ予防にもつながります。
ただし「生あくび」は注意が必要!
一方で「生あくび」は注意が必要です。生あくびは、眠いときや退屈なときに出るあくびとは違い、眠気がなくても起こるあくびです。脳や身体が相当疲労しているときに起こるものであり、病気の症状として表れることもあります。
生あくびの原因として考えられる病気は次の通りです。
・脳梗塞
・狭心症
・更年期障害
・低酸素血症
また、偏頭痛の前兆として出る人、乗り物酔いの前兆として出てくる人などもいます。不自然にあくびを繰り返す場合は検査を受けましょう。特に脳の重大な病気が隠れている可能性がありますので、注意が必要です。
睡眠障害の場合
自分は寝ているつもりでも、身体が休めていない状態だと、無呼吸症候群になり生あくびが出ることがあります。特に昼間連続してあくびが出る場合は、睡眠障害の可能性があります。無無呼吸症候群は専門の呼吸器科がありますので、受診するか内科で相談してください。
脳梗塞の場合
脳梗塞は、脳へ血液や酸素がいかず血管がつまってしまう病気です。生あくびとともに、頭痛やめまい、吐き気などがあれば、すぐ受診しましょう。特に生あくびは、脳梗塞を知るうえで重要なサインですから、1日に何回もでるようならば、すぐ受診するべきです。
生あくびの原因は、ストレス、緊張、睡眠障害、そして病気です。特に生あくびとともに、頭痛や吐き気があったら、危険信号だと思いましょう。脳梗塞だけでなく脳腫瘍などの可能性もありますので要注意です。
<執筆者プロフィール>
南部 洋子(なんぶ・ようこ)
助産師、看護師、タッチケア公認講師 株式会社 とらうべ 社長。国立大学病院産婦人科での経験後、とらうべ社を設立。タッチケアシニアトレーナー
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