(※記事中の語句のリンクは、その語句について詳しく解説したMocosuku姉妹サイトが開きます)
執筆:南部 洋子(助産師、看護師、タッチケア公認講師)
監修:石川 毅(歯科医師:アイデンタルオフィス恵比寿 院長)
舌は、その人の体調や体質、内臓の状態を映し出す「鏡」であると考えられており、舌の色や状態を診ることは、その人の状態を知る手段のひとつとされています。東洋医学では「舌診」とも呼ばれており、心臓の働きや、ストレスなどの原因、精神的なものまで表れるといわれているのです。
舌は飲食物と身体が最初に出会うところです。そこでかみ砕かれた食物は、食道を通って胃へ運ばれます。ですから、舌は食べたものから一番影響を受けていますし、胃腸の状態が顕著に表れる場所でもあります。
舌には血液がたくさん集まっていて、血液や体液の質および過不足を見ることができ、体調などもわかります。舌の状態は一定ではなく、体調によって変化します。どんな状態だったら注意が必要なのか、ここで詳しくみていきましょう。
舌の不調を知ることができる「舌苔(ぜったい)」とは
舌苔とは、食べかす、口の中の細菌、それが作る代謝産物、舌表皮や口腔粘膜などのタンパク質が、細菌によって分解されたものが付着したものです。舌苔が口臭の原因になることもあります。
通常、舌苔は健康な人にもついていて、ある程度の舌苔は口の中の正常な機能のためには必要です。舌苔は、舌の表面に白く薄く舌苔がついているのが健康的で理想的な状態です。この状態だと口臭にも影響を与えません。
スポンサーリンク