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執筆:Mocosuku編集部
監修:岡本良平(医師)
子どもの頃にはよく鼻血を出していた人も、年齢とともになくなってきますよね。
大人と比べて子どものほうが鼻血を頻繁に出します。これは子どもの鼻の粘膜が、大人ほど強くなっていないからです。そのため気温が高くなったり、興奮したりすると、鼻血を出してしまうのです。
一方、「大人の鼻血」は何らかの病気のシグナルの可能性が。
「大人の鼻血」の原因は?
飲酒・喫煙
高血圧が原因で鼻血がでることがあります。
鼻血の量が多いという人や、鼻血が出るときに頭痛もある人は高血圧の可能性が高いでしょう。特にお酒を飲んだり煙草を吸ったりすることで血圧が上昇し、高血圧になりやすい傾向があります。
鼻血が悪化すると鼻の中で血の塊ができ、気道をふさぐ可能性もあるので要注意。そのまま放っておくと動脈硬化を起こし、脳梗塞や心筋梗塞を起こすこともあります。心配な人は飲酒と喫煙を控えましょう。
自律神経失調症
ストレスや疲れがたまると、自律神経失調症にかかり鼻の毛細血管が切れやすくなります。なかには、寝不足によるストレスが原因で朝目が覚めたと同時に鼻血を出してしまう人もいます。
特に仕事や家事で忙しく動き回っている人や、だるさやめまい、慢性的な便秘や下痢に悩まされている人は注意しましょう。悪化するとうつ病につながることもあります。
鼻腔がん
鼻血以外にも、鼻詰まりや鼻水の症状があらわれ、鼻のなかにできたしこりやただれが治らない人は、鼻腔がんの可能性があります。
鼻腔がんは、鼻のなかに悪性腫瘍ができること。鼻の周囲に痛みを感じ、鼻血が頻繁に出る場合は病院で検査を受けましょう。
肝硬変
肝臓の病気の前兆として鼻血が出ることがあります。肝臓の機能が低下すると、血を固める作用が低下し、出血しやすくなります。そのため鼻の毛細血管が切れて出血しやすくなるのです。
糖尿病
糖尿病にかかると血糖値を下げるインスリンがうまく分泌されないため、血液中に糖が残る状態になります。糖が多く残っている血液はドロドロしたものになり、血流が悪くなるため、血管ももろくなってしまいます。
血管がもろくなるとほんの少しの刺激によっても鼻血が出るため、糖尿病の人は鼻血を頻繁が頻繁に出ます。
ほかにも鼻血が前兆となる病気には白血病や腎不全などがあります。初期の段階で発見することができれば、重い病気でも治療することは可能です。
たかが鼻血、されど鼻血。頻繁に繰り返すようなら楽観視せず、病気を疑ってみましょう。
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