(※記事中の語句のリンクは、その語句について詳しく解説したMocosuku姉妹サイトが開きます)
執筆:山本 恵一(メンタルヘルスライター)
仲の良さを、対比的なケンカということばで強調している対比表現ともいえる「ケンカするほど仲は良い」。もとの意味は「ケンカをすればするほど仲は良くなる」という関係性の現実を述べているわけではありませんのでご注意を。
でも、かつての人間関係と昨今のそれとは大きく様変わりしている面もあるでしょう。「ケンカは、しないならしないで良いじゃん!」と、この句に納得できない人も少なくありません。
「ケンカと仲の良さ」について、実際はどうなのかを調べてみました。
ケンカと仲の良さの相関性は?
たとえば、結婚式準備の総合情報サイト『楽天ウェディング』による「都道府県別夫婦げんかランキング」と各県の離婚率を比較したサイト。
こちらでは、「全体的にみると、日本海側は夫婦げんかが多いけれど離婚率は低く、逆に太平洋側はケンカが少ないのに離婚率は高め」という傾向を指摘しています(http://venustap.jp/archives/1596723)。
これは、「ケンカするほど仲は良い」を例証するデータといえるかもしれません。
また、株式会社結婚情報センターが2009年に公開した『「夫婦喧嘩と仲直り」に関するアンケート調査報告』では、夫婦げんかをしてから仲直りまでの時間は「寝て起きるまで」が1位で45%、2位は「即日」の25%でした。
70%もの人がケンカをしてもすぐに仲直りしています。
また、このネット調査ではケンカから離婚の危機に発展したことは?との質問に、「ない」と答えている人が81%で、「ある」と答えているのは19%と少数派です(http://www.nozze.com/pdf/vs_090115.pdf)。
まさに、「夫婦げんかは犬も食わない」ではありませんが、ケンカするほど仲が良いという傾向を支持するような結果が披瀝されています。
スポンサーリンク