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執筆:南部 洋子(助産師・看護師・タッチケア公認講師)
今年は「はしか」に関連したニュースを多く目にします。
8月には、外国帰りの男性が、発熱や発疹がある状態で幕張メッセでのコンサートに行き、「二次感染の恐れがある」と注意喚起されていましたね。「子どものときにワクチンを打っていれば、大丈夫」と思っている大人は多いはず。それにもかかわらず、どうして今これほど騒がれているのでしょうか。
そもそも「麻疹(はしか)」とはどういう病気なのか、注意すべきことはどこにあるのか、詳しくみていきましょう。
麻疹(はしか)とは?
麻疹は「はしか」とも呼ばれていて、「麻疹ウィルス」による急性発熱性発疹性のウィルス感染症です。感染力が大変強く、死亡することもある重症の感染症です。
一番多く発症している年齢では1歳代が最も多く、次いで6~11か月、2歳代の順です。ワクチンをしていない乳幼児は免疫力がないため、日本では年間50人ほどが命を落としています。また、成人麻疹の増加が問題となっており、10~20代の発症が多く確認されています。
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