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命に関わるリスクも
一般に果物アレルギーは「口腔(こうくう)アレルギー症候群」と呼ばれています。口の中だけで反応が起き、果物を食べると唇・舌・口の中が腫れたり、かゆくなったりする症状です。
症状は軽い場合が多いですが、中には全身に反応が出て、ぜんそくの発作や重篤なアナフィラキシー・ショックになるケースもあります。
アナフィラキシー・ショックは命にも関わりますので、果物を食べて口の中などに違和感を感じる人は、病院で血液検査や皮膚のアレルギー反応テストを受けるようにしましょう。
口腔アレルギー症候群はここ20年ほどで増えた比較的最近の病気のため、未解明のことも多く、効果的な予防法や治療法は確立していません。対策としては、原因となる果物などの摂取をできる限り避けること、また違和感を感じたときはすぐに吐き出してうがいをするようにしましょう。
ただ果物のアレルゲンは熱に弱いため、多くの場合は加熱処理することで食べられるようになります。ジャムやパイにしたり、ジュースは一度加熱するなどの対策が効果的です。
<参考>
『食物アレルギーの診察の手引き2014』(厚生労働科学研究班) http://www.hosp.go.jp/~sagami/rinken/crc/topics/dl/150410_tebiki2014.pdf
『増える果物アレルギー 花粉症患者、誘発のリスク』(日本経済新聞) http://www.nikkei.com/article/DGXKZO90325760Y5A800C1TZQ001/
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