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気温や生活習慣も大きく影響
冬場はトイレが近い人もいるでしょう。
その原因は、寒くなると汗が減り、体内に水分が溜まりやすくなるため、寒さによって尿を出そうとする交感神経の働きが強くなるため、などと考えられています。
また、習慣的に水分を多く摂る人は、その分排尿量が増えやすくなります。コーヒーや紅茶、お茶など、利尿作用のあるカフェインを多く含む飲み物は特に、摂りすぎに注意が必要です。
また、アルコールも利尿作用があり、加えて、尿の再吸収を促すホルモンの作用を阻害する作用があるため、お酒を飲むとトイレが近くなります。このような気温変化への身体の反応や生活習慣の違いも、トイレの頻度に関わります。
トイレを無理に我慢するのは禁物
一日の排尿回数が少ないことは問題ではありませんが、尿意を感じないので全然トイレに行かない、仕事中タイミングがないからトイレを我慢している、という場合は注意が必要です。
尿には身体の老廃物を外に出すという重要な役割があり、量が多すぎたり少なすぎたりする場合は、その背景に腎臓の病気が隠れていることもあります。また、無理に我慢をしていると腎臓や膀胱に負担をかけ、尿路感染症にかかるリスクも高まります。
尿の量や回数は身体の状態を知るバロメーターにもなりますので、適切に水分を摂って、健康なサイクルを守りましょう。
トイレが近い、遠い、といった悩みがある場合は自己判断で軽視せず、早めに医療機関へ相談しましょう。
<執筆者プロフィール>
井上 愛子(いのうえ・あいこ)
保健師・助産師・看護師・保育士。株式会社とらうべ社員、産業保健(働く人の健康管理)のベテラン
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