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高齢者の手の震え
高齢者の場合は以下の病気の可能性があります。
パーキンソン病
パーキンソン病は、脳の黒質という部分である神経細胞の変性で起こる難病です。
初期の症状としては、手を止めていていると振戦があり、何かをしようと動かすと消えます。他には筋肉の硬直が起こります。
病気が進んでくると振戦以外に、顔の表情があまり変化せず、動きが乏しくなります。動作がゆっくりで、歩くときは、前かがみになっており、急に方向を変えるとか立ち止まるなどの行動が困難になってきます。パーキンソン病の診断は専門医の診察が必要です。
老人性振戦
老人性の振戦は、パーキンソン病のものとよく似ていますが、意識するとかえって震えが強くなります。パーキンソン病のその他の特徴がないため鑑別ができます。
寒さやストレス、緊張が原因で、一時的に起きることがあります。振戦は、頭、あご、腕、唇にでます。本態性振戦が高齢になってから発症したものでしょう。
薬剤性振戦
薬剤による振戦は、プリンペラン(吐き気止め)やドグマチール(抗潰瘍薬)などの薬を長期に服用していると現れることがあります。
中毒性振戦
中毒性振戦は、アルコール、タバコ、水銀、コカイン中毒などでみられることがあります。
動作や姿勢で起こる手の震え
姿勢振戦
手を一定の場所で保つと手が震えてしまうものです。新聞を読むときなどに起こりますが、生理的なものや本態性の場合もありますが、甲状腺機能障害の場合でも起きます。
単純運動時振戦
コップを持って口に運ぶ時などに起きることがありますが、口に届くまで震えは一定で、口に届くと止まります。本態性振戦の場合が多いです。
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