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低体温の原因は?
低体温とは平熱が35℃台や、それ以下の状態のことをいいます。
最近では35℃台である「低体温」の人が増加しています。これは、身体が冷えて体温調節が正常に働かなくなっている状態を言いますが、低体温であるという自覚のない人がほとんどです。
低体温の主な原因は次の通りです。
冷たいものの摂りすぎ
無理なダイエット
ジャンクフードなどで偏った食生活によるビタミン、ミネラルの不足
また食生活だけでなく、冷暖房の完備、ストレスによる自律神経の乱れ、運動不足などの生活習慣でも低体温を招きます。
体温が低下していると血行が悪くなり、免疫力が低下します。
免疫の低下は、アレルギー、生活習慣病などを招きやすい状態です。風邪のときに、発熱するのは、免疫力を上げようとしているからです。
また女性にとっては女性機能の不全につながり、婦人科系の疾患リスクの向上や妊娠しにくい体へのリスクが高まります。
さらに、低体温により新陳代謝が低下するため脂肪を燃焼しにくくなります。つまり低体温は太りやすい状態になるのです。
がんは35℃台の身体がもっとも活発に
がん細胞は、酸素を必要としない「嫌気性代謝」という方法でエネルギーを獲得するため、酸素の少ない場所や温度の低い環境で活発に増殖します。
心臓にがんがないのは、心臓は体の中でも温度が高いからだと言われています。
これに対して、胃、大腸、子宮、乳房など冷えやすい場所にはがん細胞が増殖し易いのです。
がん細胞は、35℃台の低体温で最も活発になるということが明らかになっています。低体温の方は、要注意です。
さらに上述したように、低体温で免疫力が下がるとがんにかかりやすくなります。
カギはリンパ球なのですが、リンパ球は白血球の約35%を占める物質です。
そのなかに含まれるNK細胞は、がんを活発に攻撃してくれる細胞です。
ところが低体温になると、リンパ球が減少してしまいます。するとNK細胞の働きも減少するため、がんが増殖してしまうのです。
体温を1℃上げると免疫力は5~6倍もアップすることが分かってきており、がんを含む病気になりにくい状態を保つことができます。
またがん細胞は、通常の細胞より熱に弱いので、42.5℃位にして死滅させる温熱療法というものもあるのです。
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